やっと書く時間ができました。

先週は大変だったぁ。

以下、夫が緊急手術した顛末です。

アメリカの医療システムの実話、長いです。




前のブログより遡りますが、先週の日曜日、ワクチンを打つ前日。

夫が夜、お腹が痛いと言い出し、みるみる悪化して救急病院に連れて行きました。

家から5分ぐらいのところですが、着く頃には歩けなくなるほど痛がっているではありませんか。 

コロナですぐ入れてもらえないので、受付の入り口で椅子に座らされ、熱を測ったり問診されたりしているうちに、さらに悪化。

叫びながら痛がって、同じポーズでいられません。

やっと入れてもらえて、個室に案内されたけれど、椅子があるだけ

私が去年、他の病院の救急に行った時はベッドだったぞ・・・



痛みに悶えながら、血圧を測られたり、心電図を取られたりしたあとに、点滴が始まって、痛み止め2種類とモルヒネを打たれました。

そうしたら、数分も立たないうちに静かになった(驚)

モルヒネ効果恐るべしです。

だけど、症状がわからないのに、打っちゃうんだとは思いましたけどね。



これから色々検査をしますと言われましたが、まぁ救急って待たされますよねぇ。

数時間かかって、レントゲン、CT、超音波検査をして、下った診断は「胆石」でした。

さらに、胆嚢も肥大しているようです。

本人も薄々気がついていたようです。なぜなら、夫の母も妹も、同じ病気で手術している・・・

これて、遺伝なのでしょうか?

このまま入院して手術と言われ、こりゃ荷物を持ってこなければと思い、「私は帰っていいか?」と聞いたら「ダメ」(汗)

それから2時間ぐらいは待たされたでしょうか。

明け方4時、状況一転、「今日は帰っていいわ」というではありませんか

「えっ、手術するんじゃないの?」と聞いたら、「いずれはしなくちゃダメ。明日この先生に連絡して」と連絡先等の書類を渡され、家に戻ってきました。



だけど、何もしてもらわなければ、また同じことが起きるに決まってます。

「痛くなったらどうするの?」と聞いたら、「市販の痛み止めを飲んで」としか言ってくれません。

なんか嫌だなぁと思いつつ戻ってきましたが、とにかく休ませた方がいいので、朝5時前帰宅しました。

そして、朝一番で先生に電話しましたが、木曜日まで予約が取れませんでした。

さらに不安が増しました。



前のブログで書いた通り、翌日(月曜)はコロナワクチンの日だったのです。

救急で帰り際、打っていいかどうか聞いたら、「ぜひ、打って」ということでした。

日本の友人にこの話をしたら、みんな驚いたのですが、アメリカでは糖尿や高血圧などの慢性疾患、内臓の既往症のある人は、ワクチン接種の優先順位が高いのです。

本人に聞いても、打ちたいというので、連れて行きました。

これは、この時行って打てて良かったと心底思っています。



その後は、夫はずっとぐったりしていました。

モルヒネやワクチンの影響かなと思ったのですが、今度はお腹ではなく、頭が痛いと言い出し、二日間ほとんど寝られなかったというので、水曜日にかかりつけの内科の病院に連れて行きました。

いつもの先生はお休みで、他の先生だったのですが、ここでも強めの痛み止めを処方してくれただけ。

他の病院に連れて行くべきか?と考えながら、帰りかけると先生が追いかけてきて、

「尿検査を忘れた〜」というではありませんか。

こいつはヤブか、オイッ

診察前にに尿は取っているので、そう言うと、書類を漁って一瞥したあと、

「すぐ救急に行きなさい!」

と、慌てて所見を書いた紙を渡されまあした。

また同じ救急病院に逆戻りです。

何なんだ、この茶番。



ちなみに、その紙には「黄疸」と書かれていました。

バタバタで私も気がつかなかったのですが、本人の顔を見たらレモンの様に黄色です。

内心、「これは、かなりまずいんじゃないだろうか」と焦りました。



救急でまた同じような椅子の部屋に入れられて、血液から心電図から全てまた同じような検査をされて、今度は入院準備室という部屋に移されました。

夫の第一声「やったベッドだ!」(笑)

今度はMRIを撮るということで、ここでその順番と、入院する部屋の準備ができるのを待ちます。

もう入院は確定したので、私は荷物の準備や犬の世話で家に戻りました。



そうこうしている内に、面会時間を過ぎてしまい、もう院内には入れなくなってしまいました。

MRIは夜撮ったそうで、まずは胆石を取る内視鏡の手術が、明朝(木曜)に決定しました。

手術の前には会えないので、あとは終わる連絡を待つしかありません。

その後、胆嚢摘出手術は金曜に行われることが決定しました。


何でいっぺんにやってくれないんだヨォ

と思うところですが、アメリカではこういうことが多いのです。

それは、各手術を執刀する先生が違うからと、先生と病院の手術室の空き都合。

まぁ、色々複雑です。



ちなみに、入院準備室で看護師さんに「日曜日は返された」と苦情を言ったら、

「あぁそれ、きっとベッドが空いてなかったんだわ。」

マジですかぁ

もし、あのまま入院させてくれて、手術してくれていたら、ここまで悪くならなかったし、数日苦しむこともなかったのに


でも、何はともあれ、入院できて良かったです。

体の中がどうなっているのか心配ではありましたが、病院にいれば何とかしてくれます。



そして、退院予定は土曜日になりました。

手術の翌日

アメリカの病院、容赦ないわぁ。

ただ、選択の余地なしで入れられた部屋は、20畳ぐらいの個室です。

うん、まぁ早く出た方がいい気はするよね。(笑)



そして、土曜日には当然(?)退院できませんでした。

後編に続きます。