今日は犬とは全く関係ない話しです。





一昨日、伯父が亡くなりました。

私にとっては第二の父のような人でした。

最後に会ったのは去年の4月に帰国した時です。

今年は母の三回忌だったのですが、ノルウェーへの引越しで命日に帰国することができませんでした。

こんなことなら無理しても帰国しておけば良かったと後悔しきりです。




母より10歳以上年長で高齢でしたが最近まで元気にしていました。

ちなみに伯父が長男で母が末っ子でしたが、他の兄弟姉妹は母より10年以上前にみんな亡くなってしまいました。

だから二年前に母が突然亡くなった時、伯父は大変打ちのめされただろうと思います。


と言うのも母は、私が大学生ぐらいのころから伯父の手伝いを始め、ずいぶん長く一緒に仕事をしてきました。


当然のごとく、自分の方が絶対長生きするだろうと思っていた母の口癖は、伯父を「看取るのが最後の仕事」でしたが、二年前突然逝ってしまいました。


その9か月前に、自分の妻も亡くしていた伯父は頼りにしていた人たちが立て続けに居なくなり、どれだけ寂しかっただろうと思います。


子供や孫には大変恵まれて賑やかだったので一人になっても幸せな老後だったとは思いますが、娘(従姉)から伯父が「何で自分は生きているのだろう?」と言っていたと言うのを聞いて、とても切なくなりました。


従姉は「皆を見送ってこれで大丈夫だと思ったんじゃないかな」と言っていましたが、律儀な人だったのでまさにその通りだったのだと思います。



母が亡くなった時、その従姉が、ドイツに居てすぐ帰れなかった私の代わりに母を看取り、いろいろな手配をしてくれました。

私はあの時、彼女が居なかったらあの状況を乗り越えられなかったと思います。

でも、今もはるかノルウェーに居る私は彼女が大変な時に何も手伝ってあげることができず、それも非常に心残りです。




海外暮らしを始めてずいぶんたちますが、血縁の訃報を聞いたのはこれで5度目になりました。

その度に後悔でいっぱいになります。



海外暮らしを始めたのは私自身の選択であり、今風に言えば「後悔も反省もしていない」のですが、親しい身内の訃報を聞くたびに思います。

これが、自分の好きな道を選んだために払った代償なのかなぁ、と・・・・・・






ちなみに伯父は60年間俳優として活躍しました。

若い人は御存じないと思いますが・・・




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さようなら・・・