最近「獣医日記」を更新してないことに気が付きました。

通ってはいるのですが、写真が相変わらず血なまぐさい物ばかりなので、たまには元気な動物を撮りたい!と思っているうちに時間が経ってしまいましたぁ。

で、今日は病院の画像が無いのでこちらに書きます。




それはある日の出来事。

ジャックラッセルテリアを連れた飼い主さんがやってきました。



飼い主: 「この仔、いつも走ってるんです!!毎日5時間ぐらい走るんです!!家でも外でも走ってるんです??!!!」

獣医 : 「・・・・・」



以下カッコ内、私の頭の中。

(それって健康ってことじゃないですかぁ???

ジャックラッセルって猟犬でしょ?。活発で有名なんだよ。

1日5時間どころか、7時間でも8時間でも走り続けられると思うぞ?。)




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飼い主: 「それで、太らないんです!どんどん痩せちゃってるんです。ちゃんとご飯やってるのに太らないんです!!きっとどこか悪いんです!!!」

獣医 : 「・・・まぁ、確かにちょっと痩せ気味ですねぇ・・・」(困惑)



私 : (「ご飯やってる」って??、あのね、奥さん、量が少ないんだってば!

運動量に見合った量のご飯やらなくちゃ、痩せて当たり前なのよ!

騙されたと思ってご飯の量増やしてみなはれ。)






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それから問診、触診があって、飼い主さんの要望で血液検査をすることになりました。



血液検査を待つ間、


飼い主: 「この仔、どこでもついて来るんですぅ。爆睡してても、私が動くと必ずついて来るんです。起こさないようにと思って、抜き足で歩いても、パッと起きてつい来るんですよ!いつでもついて来るんです??????????!!!」

獣医 ; 「ハハハ」(苦笑い)


私 : (当ったり前だよ??。犬なんだから!!

日本には忠犬ハチ公って言う偉い犬がいて、飼い主様の帰りを何年間も待ってたんだぞ!

犬って言うのは飼い主に寄り添っていたい生き物なんだってば!!!!)






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さて診断はと言えば・・・




結局血液検査の結果も良好。

この仔はいたって健康だという事が判明しました。

診断はズバリ、

「ご飯の量を二倍にしてください。」


奥さんを迎えに来た心配顔のご主人も、病気では無いとわかって安心して引き上げていきました。


いるんですねぇ、ドイツにもこういう人。

でも、このご夫婦はジャックラッセル君をこよなく愛していると思われます。

だから全ての事が心配なんでしょうねぇ。



いや?、私もテディを飼い始めたころは、際限なくいつもついて来るのでちょっと鬱陶しいと思ったこともありましたっけ。



大型犬ですから、邪魔なんですよね。



11年経った今でも彼の行動は全く変わってませんけど、そんなのはすぐ慣れますから、大丈夫です。


まして我が家は一頭が二頭になり、二頭が三頭になり、ついて来る容量も増えました。

それでも取り立てて不便は感じないし、むしろ誰もついて来ないと心配になったりします。

慣れって偉大(?)なもんですねぇ。



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