マットの件で延期していたバスルームの改装を始めることにしました。

また人の出入りが増えて、嬉しい元ちゃん。
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一昨日来たこの職人さん、以前ジャーマンシェパードを飼っていたそうで、旅行中ペットホテルに預けていると、そこで具合が悪くなり、ホテルの人が獣医さんに連れて行ったら末期のガンで、すぐに帰国の手配をしたのですが間に合わず、ワンちゃんは亡くなってしまったそうです。

「あれは本当にトラウマになった・・・」と、マットの骨壺を見ながらしみじみと話していました。
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私がマットを獣医さんに連れて行ったのは10月15日の木曜日。

実は私たちはその週の土曜日から旅行に行く予定で、マット達はペットホテルに預けることになっていました。

水曜日の夜、私が「何かおかしい」と思った変化はとても些細で、夫に聞くと「そうかなぁ?」程度のものでした。

普段だったら、「もう数日様子を見よう」とか、「旅行明けに獣医さんに連れて行こう」と考えたと思います。

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でも、何かが私の背中を押したのです。

木曜日の朝一番で獣医さんに電話しました。

その日は他にも予定があってとても忙しかったので、本当に予約ができなかったら、旅行明けにしようと思っていました。

でも、運よく都合のいい時間が空いており、診てもらう事ができました。

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検査の後、末期のガンと言われても、とても信じられませんでした。

何しろ獣医さんが、「この状態で安楽死は出来ない。正しくない!」と言うほど元気だったのです。

でも、診断の結果は正しかった・・・マットは6日目に旅立ってしまいました。

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それが3週間前の水曜日、旅行から戻る予定の日でした。

もし、あの時預けていたら、私たちもこの職人さんと同じ思いをしていたと思います。

獣医さんには、「よく連れて来てくれた。この子は幸せだ。」と言ってもらったし、夫から「あの時連れて行ってくれて本当にありがとう。」と、散々感謝されました。

でも、末期になるまで病気を発見してやれなかったのですから、正直、私はそう言ってもらってもあまり嬉しくはありません・・・


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あの時、獣医さんに連れて行こうと思ったのは、単に飼い主の勘なのだと思います。

でも、もしかしたら「もうすぐ僕は天国に行くからそばに居て。」と言うマットの願いを犬の神様が聞いてくれたのかも。

そして、「預けたまま逝ってしまったら、このヘッポコ飼い主は一生立ち直れないだろう」と憐れんだ神様が、ちょっとだけ背中を押してくれたのかもしれません。

だから、マットの旅立ちは突然のことではありましたが、最後を看取ってやれたことだけは感謝しなければいけない・・・今はそう思っています。

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