さゆりさんが来ていた時に遭遇した事件です。

二人でハンブルク中心街に行きました。

目抜き通りに出て、通りを横切ろうとした私に車が当たりました。

当たった、と言っても左手首だけですが、すごい音がして驚きました。




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車道に2,3歩出たところで、右側にいたドイツ人がすごい勢いで何やら叫んでいるので、そっちを見たら私の方を指差しているではありませんか。

で、今左を見たらもうそこに車が居ました。

急いで後退したけど、避け切れませんでした。

当たった後、手首を見たら、ちょうど時計をする辺りが赤くなっています。

でもあんまり痛みも無かったので、そのまま立ち去ろうと思いました。

いやはや、何考えてたんでしょうね、私。

人間の思考って不思議です・・・




当然、その車は止まって、身なりのいい若いトルコ人風の男性が、半開きのドアから私に向かって何か叫んでいます。

「あちゃ?、この人、怒ってるのかな?車に瑕つけちゃったかしら?なんて言い訳しようか?」と思いました。

いや、ホント、人間の思考って面白いです。

よく考えたら(考えなくても)被害者は私です。



キョトンとしている私を見て、こりゃいかんと思ったのか、彼は私の側に来て言いました。

「大丈夫?怪我してない?」

そして、さらに事件は起きました。




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また、誰かが私達に向かって叫んでいるではありませんか。

後ろを振り返ると、バスが顔面に迫っています。

彼が私の腕を掴んで引っ張ってくれました。

今度はバスに轢かれそうになったのです。




車道の真ん中に佇んでいたのですね。

これじゃ、命が幾つあっても足りません。

いやはや、呆れるほどのお間抜けっぷりです。




今度はバスの運転手さんが、彼をすごい勢いで怒鳴りつけています。

もうこうなると、何を言っているのか私にはとんとわかりません。

それが3分ぐらい続いたでしょうか?




車道に居たから怒ってるのか、私の事故を見て怒ってるのか、それとも乗用車でこの道に入ってきたから、怒ってるのでしょうか?

ちなみにこの道路は広いのですが、パス、タクシー、観光バス等の特別車両以外は進入禁止なのです。




言い争いの最中おもむろに、私に当たった車からさらに身なりの良い中年の女性が降りてきました。

実は彼女が運転手だったのです。

そして、彼女はバスの運転手さんに、諭すような表情で無言で首を振りました。

威厳あふれる態度にバスの運転手さんも沈黙してしまいました。

そして彼女は、私の両腕に手を置いて、心配そうに、

「大丈夫?怪我は無い?病院行きますか?ごめんなさいね。」と言いました。

しかし、その時私が思った事は、

「ドイツの住人で自分から謝るなんてめずらしいわぁ?。」(笑)






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でも私はトットと行きたかったので、

ヘラヘラと「大丈夫だから気にしないでください。」と言って、その場を離れました。



さゆりさんが「後から痛むかも」と心配してくれましたが、3日たった今は痛みは全く無いし、傷もほとんど消えました。




あのトルコ人風カップル、(親子?)は一体何者だったのでしょう?

バスの運転手さんは何をあんなに怒っていたのでしょう?

そして、どうして私たち二人は無防備に車道に出たのでしょうか?




最後の疑問だけは、多分解決できました。

人生の大半を日本で暮らしてきた私達、おしゃべりに夢中で、本能的に右側しか確認していなかったのです。

ここドイツは車は右側通行、基本的に車はいつも左側からやってくるのです。

だけど、三つ子の魂百まで、この習慣をかえるのは本当に難しい??!





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私はドイツに来てから、毎日平均100キロ以上の距離を運転しています。

おかげさまで違反はしたけど、今のところ無事故です。

でも道路にいる時間が長いと、事故に遭遇する確率は驚くほど高いのです。

血に染まった事故現場を目撃したのも、一度や二度ではありません。

その度に、運転には決して「慣れない」よう、肝に銘じています。



そんな自分が、やすやすと轢かれそうになるとは!!

情けない限りです。

これからまた気を引き締めていかなくてはいけません。




最後に、ちょっと不思議な偶然です。

出かける前に、腕時計をしかけたのですが、何かの用事を思い出して、いったんはずして、そのまま忘れて出てきてしまいました。

外に出てから何度も時計の無い腕を見ては、舌打ちです。



でも、もし腕時計を忘れなかったら・・・

こんな程度ではすまなかったと思います。

最近物忘れの度合いが増しているのですが、それで救われることもあるのですねぇ。

まっ、たいていは困る方が多いのですが・・・(笑)




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