恐ろしく時間が経ってしまったのですが、クリスマス中のベルリン観光の続きです。



ここはチェックポイント・チャーリーと言って、東西を分断していた壁の切れ目。



要するに国境検問所です。


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こちらは西側ですね。

もちろん今は観光名所になっているのですが、これを東側に歩いていくと・・・



壁の跡


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しかしまあ155キロもの壁、よく作った物です。

ちなみに高さは4メートル10センチだったそう。




そして壁の跡にもいたぞ!



犬!!


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なかなか可愛い仔ですね。

君も17年前はここをこんな風に歩くことはできなかったんだよ?。

・・・って、この仔生まれて無いっつーの!



さて壁は少しだけ残っています。

ベルリンの中心街から東へ数キロ行くと、川沿いに1.3キロの壁が保存されています。



イーストサイドギャラリーと呼ばれてます。


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ギャラリーと呼ばれるぐらいですから、沢山の画家が書いた絵の陳列(?)なのですが、大きな道路脇にケバケバしい壁がひたすら立っているだけでなのでとりたてて感動も無し・・・




さて、最後はここです。


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ザクセンハウゼン強制収容所です。



ところで皆さん、「ドイツ」と聞いて一番最初に思い浮かぶのは何でしょうか?

たいていはソーセージにビール、そして「ノイシュヴァンシュタイン城」なのだそうです。


ソーセージやビールはともかく、恥をしのんで告白すると、私、そのお城、ドイツに来るまで知りませんでしたぁ?。アチャチャチャチャ



ドイツに来ると聞いて私の頭の中に一番に浮かんできたのは「収容所」。

短い観光で行くような場所ではないので、いる間にぜひと思いドイツに来てから収容所めぐりをしています。



「働けば自由になれる」(収容所入り口にて)


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嘘っぱちです!!

ここで10万人以上のユダヤ人が虐殺されました。




歴史の傷は深く、そして重いのです。


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ほとんどの建物は破壊されて、後に展示用に作り直されました。




石碑のある場所は収容棟のあった場所です。


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坂の突き当たりは絞首刑場です。

手前の建物から後ろは、ガス室、人体実験室、死体置き場等に繋がっています。



絞首刑場には沢山の献花がありました。


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ちなみに収容所と博物館全体の入り口はこんなにモダンなのです。



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去年の8月にはミュンヘン郊外にあるダッハウ強制収容所に行きました。



テーマが重いので、前回も今回も帰りはすっごく暗い気分になって、行ったことをちょっと後悔するのです。

でもチャンスがあったら他の収容所も訪れてみたいと思います。



動物虐待がニュースになる昨今ですが、人間の狂気は本当に計り知れないのですね。


法律や道徳と言う枷がはずされたとき、人間は際限なく残酷になることができる・・・

私たちはそんな負の歴史を決して忘れてはいけないと思うのです。