ご心配いただきありがとうございます。
マリアさん、昨日から痛みはとれて少し楽になったようです。
昨日、超音波検査に連れて行きましたが、獣医さんと話し合って、もう何があってもどうすることもできないので、これ以上辛い思いをさせることはないと、検査はしませんでした。
水曜日から食事していないのですが、それを話すと、
「この状態が続くと、餓死に向かうと同じことでで辛い時間を過ごすから、今週中に安楽死させた方がいいと思います。」と言われました。
これにはさすがの私も驚きましたねぇ(苦笑)
だって昨日は木曜日ですよ。今週中って、金曜、土曜と二日しかないではないですか!
そんな重大な決断を、「わかりました。じゃ、明日お願いします」って決める飼い主いるのかなぁ?
確かに、このまま食事ができなければ確実に先は短いと思います。
でも、たかが一日食事できなかったぐらいで、安楽死はないって。
もちろん、獣医さんははっきりと、「これは自分の意見である」と言われ、「飼い主さんはどう思われますか?」と聞かれました。
私は、「全くその気はない」という事を伝え、獣医さんもちゃんと了解して、様子を見ながら随時対応を考えていくことになりました。
ノルウェーに来てから今まで何度も、具合が悪くなるたびに「安楽死も考えてください」と言われて耳にタコができましたが、ここまで具体的に言われたのは初めてです。
ヨロヨロでも立って、歩いて、まだ自力でトイレもできるのですよ。ソファーにだって登れます。
泣き叫ぶような痛みに苦しんでいるのならともかく、今のマリアさんに安楽死のオプションなどあり得ません。
上の話だけだと、鬼畜の様な獣医さんに見えますが、決してそんな事はありません。
一昨日、昨日と診てくれた先生は、かかりつけの先生ではないのですが、去年の12月に救急で連れて行ったときに診てくれた人で、マリアさんの状態はよくわかっています。
だいたいが大雑把で気の利かないノルウェー人ですが、彼女は格段に優しく、細やかで、飼い主の話をよく聞き、動物の扱いも上手で、とてもいい先生なのです。
彼女の考えは、マリアさんをこれから苦しませたくないと言う善意から出たもの。
それを否定する気は全くありません。
苦しむ前に楽にしてやるべきなのか、
苦しんでいるから楽にしてやるのか、
どちらが良いとか悪いとか言う問題ではないでしょう。
今、目の前にしているのは歴史も、哲学も、宗教も、正義も全く違う人々なのですから。
でも、わずかな世界観の違いが生む差の大きさを久しぶりに感じた昨日でした。
マリアさん、ひたすら休んでいます。
今日、ゴン太のささみジャーキー、1枚食べました。
マリアさんの体調に悪いのでずっとあげてなかったので、二年ぶり位です。
よっぽど好きなんだねぇ(笑)
2013年08月
昨日の朝からマリアさんの具合が非常に悪いです。
お腹あたりが痛むようで、「祈りのポーズ」やヨガの「猫のポーズ」で固まっていました。
立っているのが辛いのだけれど、座るともっと痛い、と言う状況で見ている方も辛い・・・
この状態で車に乗せるのは本当にかわいそうなのですが、どんな診断が下るにしろ痛みだけは取り除いてやりたいと思い、獣医さんに連れて行きました。
状態からして膵炎だと予想したので点滴を打ってもらったのですが、血液検査の結果、膵臓のレベルは「ノーマル」で、他に原因があるのでは?という事でした。
以前までなら、点滴で痛みは取れ1~2日すれば回復するのですが、今回は夕方点滴中にまた痛がったという事で、今日超音波検査をすることになりました。
獣医さんは癌を疑っているようです。
昨晩、家に連れて帰る時、
「痛み止めにモルヒネを混ぜたので、幻覚症状が出ます。これから数時間とても奇妙な行動をすると思われるのでよく見ててください。」と言われ、驚くと同時に「ここまで来てしまったか・・・」と言う気持ちでした。
案の定、夜じゅうずっとキュンキュン言いながら徘徊して、体力をぎりぎりまで使い切ると30分ぐらい休んで、また徘徊の繰り返しでした。
でも、トイレに行きたいときは庭へ出口にちゃんと立ち、階段もソファも自力で上れるほどの体力はあります。
むしろ痛み止めが切れたと思われる時点からは、それ以前よりシャキッと立てるようになりました。
家ではトラマドール(これも癌などの疼痛鎮静剤です)を飲ませるようにと言われ、一度やりましたが、マリアさんが苦しんでいるのは多分痛みではないと思うのです。
これからどうなるのかな・・・不安だけれど、出来ることは全てやっていくつもりです。
このブログは、転勤族で数年ごとに海外を転々としている(アメリカ、サウジアラビア、シンガポール、日本、ドイツ、ノルウェー、アメリカ!)我が家の各国の生活と、一緒に移動している犬達の記録です。
現在登場するのは、ちばわんのHPで犬の募集掲載を担当している私、ちばわんから引き取った「タス」、テネシー州の保護団体から引き取った「ストーム」そしてノルウェー人の夫。二人と二頭が、アメリカ・ヒューストン郊外で暮らす日常を綴っています。
ヒューストン以前は、オーストラリア出身のラブラトールのテディ(2009年7月6日没)、シンガポールのとある道路の穴で5匹の子犬を産み、子犬共々保護したマリア(2014年8月15日没)、ちばわんの預かり犬からドイツ・ハンブルクへの引っ越しを機に家族になったマット(2015年10月21日没)、やはりちばわん出身で元麻薬捜査犬候補、はるばる日本からドイツへやってきた元気(2015年12月22日没)たちの記録です。
私がボランティア活動をしている「ちばわん」にはまだまだ沢山の犬猫が本当の家族を待っています。リンク集の「ちばわん」をぜひご覧ください!日本での預かりボランティア時代の日々は「旧ドイツ犬日記」に綴っています。
募集犬とたまにうちの犬を載せているインスタはこちらです。
https://www.instagram.com/kuminaess/
記事検索
最新コメント
月別アーカイブ