2009年08月

獣医日記


獣医日記更新しました。



ドイツ獣医日記








こんな大きな仔達が出ております!


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椅子の下

昔は大きなソファーの上で、綺麗な白い体を横たえておりましが、最近は本当に人前に出てこなくなりました。(泣)











頭隠して尻隠さず・・・


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クローゼットの片隅で静かに時を過ごしています。

どこか悪いと言うわけではないのです。

食欲にムラはありますが、以前より食べてくれるようになりました。





未だにテディの事、引きずっているのかな・・・

別に仲良かったわけじゃないのにね。(笑)




夫が「犬用の可愛いハウス買ってやったら?」と言っています。

どうしてこう父は娘に甘いのか・・・アハハ






だけど、マリアはここがいいのだよね?

母さんは知っています。

ハウスなんかには絶対怖がって入らない事を・・・(笑)











「なんかここ安心なの・・・」


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もうすぐまた大きなワンちゃんが家に来るよ。

そうしたら、そんな所に隠れてないでドイツ生活の手ほどきしてあげてね。










君も頼むよ!!



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サーチエンジン

カプアンパパさんがメッセージにこんなページを紹介して下さいました。








犬猫の殺処分数ゼロ、殺処分施設もゼロ







ドイツの動物愛護事情はここに書いてあるとおりです。

ドイツでは食料となる家畜動物でさえ、屠殺の方法、屠殺場までの手段と距離など、厳しい法律があります。







さて、元ちゃんがうちの子になると決まる前、私はここで犬探しをしていました。





Tiervermittlung







動物の里親探しのサーチエンジンです。

(犬、猫だけではないのであえて「里親」と書かせていただきます。)





Suchenのページで、まずは動物の種類(鳥や魚、爬虫類まであります!)、犬なら犬種、サイズ、年齢、性別、性格(子供、猫OKなど)を選んで、入力すると、希望にあった動物のリストが出てきます。


このHPで検索できるのは、登録しているドイツ全土のシェルター、個人のレスキュー、またドイツ人がレスキュー活動している他の国(スペイン、ギリシャ、ポーランド、ロシアなど)の動物です。





Tierheime(シェルター)のページでは、ドイツだけでなくスイス、オーストリアのシェルターの動物も検索することができます。





大変便利なHPですが、これだけではありません。

Tiervermittlungで検索すると、他にもこの種のHPいくつかヒットします。








Tierheimと言うのは地域のシェルターで、私の住む田園地域にも1つあります。

田舎で小さな場所なので収容されている動物の数は多くありません。

でも、もし動物を迎えたい場合は、大変厳しい審査があります。

例えば犬なら、いぬ親候補は毎日お散歩に出向かなければなりません。







カプアンパパさんご紹介のページにもある通り、ドイツの動物愛護の歴史は古く、第二次政界大戦の時でさえ保護団体が活動していました。

戦時中については笑えない話があります。






強制収容所に勤めるナチの将校が、近所の子供が猫に石を投げつけたのを見て、

「動物を虐待してはいかん!!」と諭したそうです。

人間にあれだけ酷い事をしておいて、虐待は駄目だ、も無いものですが、ドイツ人のDNAに動物愛護の精神が刷り込まれている事は確かです。






ドイツ人自体は母国が動物愛護の先進国であると言うことを特別意識していません。

犬が電車やバスに乗れることや、デパートや銀行やレストランに入れるのは当たり前だと思っています。





その代り、定期的にシャンプーしたり、まめに耳掃除したり、可愛い洋服を着せたり、肉球の毛を切ったりする高度なグルーミングや、

グルメフードやファンシーなオヤツなどにはあまり興味がありません。







ドイツ人にとって犬は家族そして友達。

猫っ可愛がりはしないけど、どこでも一緒。




もちろん犬に限ったことではありません。

獣医さんで働く若い看護婦さん、馬を飼っています。

馬を維持する費用はバカになりませんよね。

全部自分で出しているから彼女大変です。

そして仕事もしてたら馬に乗る時間だって少ないじゃないですか?


だから私は聞いたのです。

「どうして馬飼ってるの?」

(今から思えばおバカな質問・・・)


彼女、一言。

「だって友達だもん。」





この思いがやがて彼女の子供たちにも伝えられていくのでしょう。

動物と共に暮らす。

素晴らしい事です。

人間に与えられた特権の一つだと思います。

なのに、それを悪用している人が多いことと言ったら・・・









マットも家族で友達だよね。


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「はい。」


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ドイツ

元ちゃんの渡航準備で結構忙しくしております。

渡航日時は9月下旬と思っていましたが、10月になりそうです。

まぁとにかく長旅なのでそれまでしっかり体力付けて、くぅママさんに思う存分甘えてもらわないと・・・




5年半前、三頭を連れてきた時のことを思い出しました。

今から思えばよくまぁ連れてきたものです。アハハ




テディはオーストラリア生まれですが、すぐシンガポールに輸入されて、私に見初められました。

シンガポールに約4年、日本に4年強、そしてドイツに5年半。

結局ドイツが一番長かったですね。

マリアもテディとほぼ同じ年月を過ごしています。










マリアさん、点・・・


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マットは我が家に来た時、推定2歳。

半年後にドイツに来て今年6年目。

すっかりドイツの犬になりました。

日本の事、覚えてるかな?









母さんと君は日本国籍だよ。


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ジーニー♪

ジーニー、新しい家族が決まりました!!!!



大型犬を何頭も迎え、預かりもされていて、大型犬に大変経験のあるご家族です。








私がお世話出来たら・・・とずっと思ってましたぁ。

毎日、どうしてるだろうと気になって、気になって・・・

テディとダブっちゃうし・・・(泣)









13歳は老犬だけど、まだまだ大丈夫!

新しい環境で、少しでも元気になってくれたらいいです。













良かったね。長生きしてね。


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嗜好

元ちゃんの命を本当にぎりぎりのところから救ってくださった方からご連絡をいただきました。

元ちゃんの過去、さらに詳しいお話を伺って憤りを感じます。







世の中には犬が嫌いな人、猫が嫌いな人、しいては動物全般が嫌いな人など、いろいろな人がいます。

人間ひとりひとりに好みと言うものがあるのだから当たり前です。







例えば私は虫が大嫌い。

小学校の時のカブトムシとか鈴虫とかの観察は地獄の修行でした。(笑)

あと蝶とか、鳥肌立っちゃいます。

好きでないものの世話はしたくないです。

だから飼わないです。






好きじゃない動物は飼わない方がいいのです。

何とかなるだろう、と思うのは安易すぎます。

いずれ必ず「お荷物」になります。












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例えば犬、繋がれっぱなしで餌ももらえなかったら要求吠えします。

生きていますから、本能ですからしょうがありません。

人間同様、生きている限りは、ご飯を食べ、運動して、健康に気をつけることが必要なのです。





日本では店頭での生体販売が可能なので、安易に入手して後悔するケースが多いのだと思います。



そして、教育。

動物は「人間と同じ命を持つもの」であり、その命を無駄にすることは許されないのだ、と言うことを子供の時に教えなければ・・・

ドイツに住んでいると、そこら辺、残念ながら日本は遅れていると思わざるを得ません。





だから流行につられて買ったり、子犬や子猫の姿が可愛くて衝動買いしてしまったりする事が起きるのだと思います。




私は、はっきり「犬は臭いから厭だ」とか、「猫は毛が抜けるから厭だ」と言って飼わない人の方が、よっぽどいいです。

少なくともそういう人たちが、「最低の飼い主」になる確率は低いのですから。











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似てる?

8月20日訪問の愛護センターレポート、更新されています。






元ちゃんのいた場所です。

ぜひご覧になってください。









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さて・・・











これは誰でしょう??


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誰かになんとな?く似てませんか??


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カナコさん、写真ありがとう!








マリアの娘、テレサちゃんです。

兄弟のオーエン君にそっくりですなぁ。









オーエン、君の方がちょっとオヤジっぽいね。


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お母さんです。


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マリア母さん12歳、娘・息子はもう11歳です!

シンガポールの道路の穴倉から、君たちを救いだしてもう11年も経つのだね。

私も年を取るわけだ!!!











で、君は昔からオヤジ顔・・・(泣)


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赤い糸

昨日は忙しくて元ちゃんのことあまり書けませんでした。

今日は、元ちゃんと私の間の赤い糸が結ばれるまでを書こうと思います。







新し仔を家に迎えようと思い始めてから、いろいろ調べました。

出来ることなら千葉わんから迎えたいと思っていましたが、海を渡るのは大変なことです。






大好きで毎日何度も見ているくぅママさんのブログ。

シーちゃんがお嫁入りして、次に出てきたのはまたまた大型犬用キャリー。

大型犬の預かりさんは比較的少ないので、

「くぅママさん、ラブ系の男の子預かってくれないかなぁ」

なんて密かに期待しておりました。






で、8月7日、新入り君がやってきました。

黒ラブミックス、推定2?3歳、オス

わたし好みの台形顔に半浮き垂れ耳・・・

一瞬目を疑いましたよ!(笑)







でもまさかねぇ、ドイツじゃねぇ、あまりに遠すぎます。

だから毎日指をくわえながら可愛い元ちゃんの姿を見ていました。







最初の里親会ではご縁が無く、でもまだ10日目だしきっと素敵なご家族が現れるのだろうなぁと思っていた日、元ちゃんの過去を読みました。

怒りで言葉が出ませんでした。








その晩、我が家の二頭のオヤツの時間。

お座りして待つ二頭の脇に元ちゃんの姿が「見えました。」

私、霊感ゼロな人間です。

だから単なる第六感だと思います。

でも一つだけ行動をとりました。




次の日、獣医さんにドイツ南部にあるレトリバー専門のレスキューに問い合わせをしてもらう予定でした。

すぐ連絡してそれを延期してもらい、清水の舞台から飛び降りるような覚悟(大袈裟・・・)で、くぅママさんにメールしました。





「そんな事は絶対無いと思うけど、もしも・・・もしも元ちゃんにお申し込みがなかったらドイツ行きも考えていただけませんか??」

かなり弱気ですな・・・(笑)






その晩、テディの夢を見ました。

テディはあの姿のままひと回り大きくなって、私と一緒に港を歩いています。

ノーリードなのにちゃんと私の脇について、私は「お天気いいねぇ。」とか彼に話しかけておりました。

で、ひたすら歩いてる、ただそれだけなのですが、あれはテディから

「母ちゃん、もう悲しまないで前を向いて歩いていってよ!」

と言うメッセージだったのでしょうか?







次の日、くぅママさんから快諾のご返信をいただきました。

久しぶりに嬉しくて泣きました。






数々のリスクを押しても、私を信用して元ちゃんを託す決断をしてくれたくぅママさん、ひたすら感謝しております。

大喜びですぐ連絡くださった副代表、嬉しかった、ありがとうございます。






そして、皆さんからのメッセージやメールに本当に嬉しく、励まされております。

ありがとうございます!








元ちゃん、

体力か回復するまで、横浜のお家でゆっくり休んでね。

ドイツでは食べられない物、沢山食べておくのだよ。

キャンちゃんとくぅちゃんといっぱい思い出作ってください。

そして、くぅママさんのお膝の感触が体に染み込むまで甘えておいで。

皆楽しみに待ってるよ。








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元ちゃん

突然ですが、我が家に新しいワンちゃんを迎えることになりました。












元気君です。


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詳しくはこちらを!




しっぽの生えた天使達







元ちゃんの過去は以下です。

くぅママさんのブログ、そのまま引用させていただきます。










♪ ♪ ♪



元ちゃんは千葉のセンターに収容されていました。
放浪していたところを捕獲されたからです。





なんで元ちゃんは放浪することになったのか・・・
その詳しい理由と 元ちゃんがセンターに収容されるまでの経緯を
あるきっかけがあって知ることができました。





元ちゃんは 麻薬捜査犬の訓練所にいた捜査犬候補生でした。
捜査犬となるべく訓練を受けていましたが
その穏やかでおっとりし過ぎた性格のせいで(?)
適正ではない と診断され
ある家の家庭犬となりました。




そこの家では 最初のうちは普通に飼われていたようでしたが
次第にお世話をしてもらえなくなりました。
凍りつくような真冬の日も 灼熱の太陽が照りつける真夏の日も
雨風をさえぎる物などないコンクリートのガレージの隅に
短いリードで繋がれたまま 散歩にも連れて行ってもらえなくなりました。




糞尿まみれのその場所で 飲み水こそ与えられていたものの
ご飯ももらえず 金属棒で殴られるような虐待を受けていました。
そんな様子を見かねたご近所の方々は 
飼い主に隠れてこっそりと元ちゃんにご飯を届けてくださる日もあったようです。
ご近所の方がご飯を持ってそ?っとやって来ると
嬉しくて嬉しくて 元ちゃんはお漏らしまでしてしまったようでした。




それでも お腹が空いて仕方がない元ちゃんは
「ボク 腹ペコなんだ・・・ ご飯が食べたいんだ・・・」と、
ガレージの隅で泣きました。
その泣き声は遠吠えとなって夜空に響きました。




元ちゃんのご近所には 当然犬を飼っていらっしゃらないお宅もあり
そんなお宅から 元ちゃんの遠吠えがうるさいとの声があがりました。
そんな事があってしばらくの後
いつものガレージの隅から 元ちゃんの姿が無くなりました・・・



飼い主は 「人にあげた」 と言っていましたが
元ちゃんを心配したご近所の方は 「捨てられたのでは・・・」と、
あちこちを探しながら センターの収容犬情報をくまなくチェックし続けた結果
元ちゃんらしき犬が収容されているセンターを見つけ出しました。
すぐにセンターに駆けつけ 元ちゃんである事を確認して下さいました。



その後 検疫にかけてもらえる事のできた元ちゃんは
ちばわんで引き出し、私の元へやって来ました。




元ちゃんは最初 ”人のために働く犬”になるため 一生懸命訓練を受けました。
家庭犬となってからも 飼い主のそばでしっぽを振っては
穏やかで優しい眼差しでその人を見つめてきたことでしょう。



けれどそんな元ちゃんにご飯もあげず 平気で棒で殴るような飼い主は
要らなくなった元ちゃんを 2山も離れた場所に連れて行き
そして捨ててきたのでした。
これだけ酷いことをされながら 人を恨むでもなく
今でもなお 人の心に寄り添おうと純粋な目で私を見上げてくれます。



元ちゃん ごめんね・・・
君の真っ直ぐに人を信じてくれる心を踏みにじったのは人間だよね。
なのにもう1度 人を信じてくれてありがとう。
君はきっと もう過去のことなんて振り向いたりしないんだろうね。
前だけを向いて歩いて行こうとする君に 静かな強さを見ます。。。







仮宿でのんびりと待っていたら きっと赤い糸をつかめるよ。
それまで 疲れた心と身体をゆっくり休めてね。。。






♪ ♪ ♪






元ちゃんは私の赤い糸を掴んでくれました。

ありがとう、元ちゃん。

私たちは必ず君を幸せにします。






くぅママさんをはじめ千葉ワンのスタッフ、そして何より元ちゃんを探して命を救ってくださったYさん、本当にありがとうございます!!






私と元ちゃんの運命の出会いについては後日書きたいと思います。










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抜け毛

愛護センターレポート、8月17日更新されています。




気になる子はいたら是非千葉わんまで!








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8月29日はねこ親会です。





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人間のカップル(?)と同じ!

どこに運命の出会いが待っているかわかりません。

ぜひ会場までおいで下さい!








マッチョス、この数か月換毛期です。


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彼はダブル・コート(毛が二層)です。

今はインナー・コートが抜けてる最中。

とどまるところをしりません。(泣)

テディも抜け毛がすごかったけど、家の中では見て見ない振りしてました。(笑)

でもマットの毛は黒いからちょっと目立つのですよねぇ。







現在お尻の毛が束になってバサバサ落ちています。


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マリアさんはシングル・コートなので、抜けると結構スカスカになります。









やっぱり、南国生まれの「トロピカル・ガール」だからでしょうか?


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このブログは、転勤族で数年ごとに海外を転々としている(アメリカ、サウジアラビア、シンガポール、日本、ドイツ、ノルウェー、アメリカ!)我が家の各国の生活と、一緒に移動している犬達の記録です。 現在登場するのは、ちばわんのHPで犬の募集掲載を担当している私、ちばわんから引き取った「タス」、テネシー州の保護団体から引き取った「ストーム」そしてノルウェー人の夫。二人と二頭が、アメリカ・ヒューストン郊外で暮らす日常を綴っています。 ヒューストン以前は、オーストラリア出身のラブラトールのテディ(2009年7月6日没)、シンガポールのとある道路の穴で5匹の子犬を産み、子犬共々保護したマリア(2014年8月15日没)、ちばわんの預かり犬からドイツ・ハンブルクへの引っ越しを機に家族になったマット(2015年10月21日没)、やはりちばわん出身で元麻薬捜査犬候補、はるばる日本からドイツへやってきた元気(2015年12月22日没)たちの記録です。 私がボランティア活動をしている「ちばわん」にはまだまだ沢山の犬猫が本当の家族を待っています。リンク集の「ちばわん」をぜひご覧ください!日本での預かりボランティア時代の日々は「旧ドイツ犬日記」に綴っています。 募集犬とたまにうちの犬を載せているインスタはこちらです。 https://www.instagram.com/kuminaess/
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